戸籍の収集の仕方！～相続人調査

こんにちは。
青森県弘前市の行政書士、香取です。

本日は、戸籍の収集～相続人調査について説明します。

◎戸籍の収集

◇質問

・私の父が亡くなったのですが、私には異母兄弟がいるそうです。異母兄弟の住所はどのように探せばよいのでしょうか。

◇解説

１．住民票

・住民票は、その人の住所を所轄している市町村役場から取得することができます。住民票には本籍が載っています。法定相続人の調査ですが、本件相談では、父親の住民票（父親は亡くなっていますので、正確には住民票の除票）を取得するところからスタートします。住民票の除票の保管期間は５年間となっていますので、注意してください。

２．戸籍

・戸籍は、その人の本籍地の役所から取得することができます。
・戸籍は、戸籍制度の改正や転籍によって、順次新しいものが作成されています。戸籍に記載されていた者全員が死亡や結婚による転籍等によって除かれてカラになった戸籍のことを除籍謄本といいます。また、戸籍制度の改正の前に使用されていた旧様式の戸籍のことを改正原戸籍（通常「かいせいはらこせき」と呼びます。）といいます。
・本件相談では、まずは父親の最後の本籍地から戸籍を取得します。その時のポイントとしては、同じ本籍地の役所が父親の戸籍を何通も持っていることがありますので、印紙を多めに送って、持っている戸籍を全て送ってくれるよう送付状等に書いておけば調査が早く済むでしょう。
・新しい戸籍が作成され、旧戸籍が別にある場合には、新しい戸籍に、なぜ新戸籍が作成されたのか、旧戸籍はどこにあるのかが書いてあります。取得した戸籍をよく読んで、前の戸籍の本籍地の役所から前の戸籍を取り寄せるようにします。そのときのポイントとしては、新戸籍のコピーを役所に送って、この戸籍の前の戸籍が欲しい旨伝えるとスムーズでしょう。
・このように、父親の出生から死亡までの戸籍を全て集めれば、父親の相続人及び彼らが転籍していった先が判明します。次は、その相続人の戸籍を取得して、生存の有無や代襲相続等が発生していないかを調べることになります。
・調査の結果、父親の相続人が誰なのか判明したら、それぞれの本籍地の役所から戸籍の附票を取り寄せます。戸籍の附票は住民票と連動しており、住所が記載されていますので、相続人の住所が判明することとなります。

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本日はここまでとします。次回に続きます。
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