自動車運転代行業の認定に必要な書類を詳しく解説

青森県弘前市の香取行政書士事務所

自動車運転代行業を始めるには、都道府県公安委員会からの認定を受ける必要があります。申請の際には、営業所を管轄する警察署の交通課へ必要書類を提出しなければなりません。

この認定申請には、個人申請か法人申請かによって必要書類が異なる点に注意が必要です。この記事では、自動車運転代行業の認定申請に必要な書類について、個人と法人それぞれの場合に分けてわかりやすく解説いたします。

これから開業をご検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1. 1．自動車運転代行業の認定とは
2. 2．個人で申請する場合の必要書類
3. 3．法人で申請する場合の必要書類
4. 4．損害賠償措置の内容について
5. 5．必要書類一覧まとめ（個人・法人別）
6. 6．まとめ：申請は専門家にお任せを

1. 自動車運転代行業の認定とは

自動車運転代行業とは、飲酒などで自ら車を運転できない方に代わって、代行運転者がその方の自動車を運転して目的地まで送るサービスです。

この業務を営むためには、営業所所在地を管轄する警察署を通じて、公安委員会からの認定を受けることが法律で義務付けられています。

たとえば、営業所が青森県弘前市にある場合は、「弘前警察署交通課」への申請が必要となります。営業所の所在地によって申請先が異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

2. 個人で申請する場合の必要書類

個人で自動車運転代行業の認定申請を行う際には、申請書類と証明書類を揃える必要があります。

【申請書】

以下の内容を記載します。

• ・申請者の氏名と住所
• ・営業所の名称と所在地
• ・安全運転管理者の氏名と住所
• ・損害賠償措置の内容
• ・随伴自動車（随行する車両）の登録番号
  ※随伴車の登録番号が必要なため、申請前に自動車の購入が必要です。

【証明書類】

以下の証明書類を取得して添付します。

• ・戸籍謄本
• ・外国籍の方は住民票の写し
• ・成年後見登記されていないことの証明書（法務局）
• ・随伴車の自動車保険証券
• ・安全運転管理者の経歴書
• ・申請者が未成年の場合は未成年者登記事項証明書

3. 法人で申請する場合の必要書類

法人での申請も、基本的には個人と同様に申請書と証明書類を揃える必要があります。ただし、法人特有の書類が追加されます。

【申請書】

記載内容は以下のとおりです。

• ・法人名および代表者名
• ・営業所の名称と所在地
• ・安全運転管理者の氏名と住所
• ・損害賠償措置の内容
• ・随伴自動車の登録番号

【証明書類】

法人で必要となる主な書類は以下の通りです。

• ・役員全員分の戸籍謄本
• ・外国籍の役員は住民票の写し
• ・法人の登記事項証明書（法務局）
• ・定款の写し
• ・役員名簿（役員全員の住所・氏名を記載）
• ・随伴車の自動車保険証券
• ・安全運転管理者の経歴書

4. 損害賠償措置の内容について（個人・法人共通）

自動車運転代行業では、業務中の事故などに備え、随伴車に以下の自動車保険をかけておく必要があります。

【加入が必須の保険補償額】

• ・対人賠償保険：8,000万円以上
• ・対物賠償保険：200万円以上
• ・車両保険：200万円以上

平成20年10月1日以降、代行運転中の事故に対応する車両保険の加入が義務化されているため、注意が必要です。保険証券にはこれらの補償内容が明記されていなければなりません。

5. 必要書類一覧まとめ（個人・法人別）

6. まとめ：申請は行政書士に依頼するのがスムーズです

自動車運転代行業の認定申請には、個人と法人で異なる多数の書類が必要であり、法務局や市町村役場での取得が必要なものも含まれます。

事業開始前は、随伴車の準備や営業計画の立案など、やるべきことがたくさんあります。こうした煩雑な書類作成や手続きは、行政手続きの専門家である行政書士にお任せいただくのが賢明な選択です。

当事務所では、自動車運転代行業をはじめ、一般貨物運送業や介護タクシー、産業廃棄物収集運搬業など、自動車に関する許認可申請を幅広くサポートしています。

自動車運転代行業の開業をお考えの方は、ぜひ香取行政書士事務所へご相談ください。

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