在留管理制度　～第５次出入国管理基本計画をご存知ですか？～

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青森県弘前市の行政書士香取です。

本日は、第５次出入国管理基本計画について説明します。

◎第５次計画の基本方針

・我が国経済社会に活力をもたらす外国人を積極的に受け入れていく
・少子高齢化の進展を踏まえた外国人の受け入れについて、幅広い観点から政府全体で検討していく
・開発途上国等への国際貢献の推進を図る観点から、新たな技能実習制度を構築する
・受け入れた外国人との共生社会の実現に貢献していく
・観光立国の実現に寄与するため、訪日外国人の出入国手続を迅速かつ円滑に実施する
・安全・安心な社会の実現のため、厳格かつ適切な入国審査と不法滞在者等への対策を強化していく
・国際社会の一員として、難民の適正かつ迅速な庇護の推進を図っていく

◎具体的な施策の方針

１）我が国経済社会に活力をもたらす外国人の円滑な受け入れ

・専門的・技術的分野と評価できるものについて、在留資格や上陸許可基準の見直しを行い、受け入れを推進（現行方針通り）
・高度人材外国人の受け入れ促進のための効果的な広報を実施
・建設分野等緊急に対応が必要な分野等における適正な受け入れを実施業を所管する省庁の関与を前提とした枠組みの運用状況を注視・検証
・留学生の適正・円滑な受け入れや就職支援のための取り組みを継続

２）少子高齢化の進展を踏まえた外国人の受け入れについての国民的議論の活性化

・出生率の向上、生産性の向上、潜在的労働力の活用等の取り組みが必要
・今後の外国人受け入れの在り方を本格的に検討すべき時が到来
・我が国の経済社会の変化に伴い、新たに人材のニーズが生じる分野が専門的・技術的分野と評価できる場合には受け入れを検討
・専門的・技術的分野と評価されない外国人の受け入れについては、経済的効果、社会的コスト、産業構造、適切な仕組み、環境整備、治安等幅広い観点から、国民的コンセンサスを踏まえつつ政府全体で検討（結論は予断せず）このため、諸外国の制度等について把握し、国民の声を積極的に聴取

３）新たな技能実習制度の構築に向けた取り組み

■適正化のための措置
・実習終了時等に技能評価試験の受検義務付け等により効果測定を実施
・外部役員又は外部監査の導入等により監査体制を強化
・法令上の根拠を有する管理運用機関を創設し、行政機関の役割を補完
・人権侵害等を行う団体・機関に対する罰則の整備等対応を強化
・送出し国政府との政府間取り決めの作成など、送出し段階から適正化
■制度の拡充
・優良な団体・機関等の実習生の実習期間を延長
・優良な団体・機関の受け入れ人数枠を拡大
・送出し国側のニーズ等に即して対象職種を拡大

本日はここまでとします。次回、出入国管理・外国人との共生社会の実現に続きます。
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