内容証明の意義について～日本郵便株式会社が証明する郵便物

こんにちは。本日は、内容証明の意義について説明します。

◎内容証明の意義

・内容証明とは何でしょうか。内容証明とは、郵便物の内容である文章について、いつ、いかなる内容のものを、誰が誰にあてて差し出したかということを、差出人が作成した謄本によって日本郵便株式会社が証明する制度のことであります。そして、この証明のある郵便物が、一般に内容証明郵便と呼ばれております。つまり、内容証明郵便とは、手紙であり、その内容が公的に証明されたものとういことができます。
・ですから、個人や法人その他の団体が、権利義務の得喪や変更に関する重要な通知をする場合、その通知の内容を公的に証明してもらいたい、証拠として残しておくために、この内容証明の制度を利用します。内容証明郵便は、差出人が相手方に対して意思表示を行ったことの具体的な証拠として、極めて有効であり、これの存在によって、将来における紛争が回避されることも多いのであります。
・内容証明郵便はまた、これがいつ相手方に送達されたかを確認するため、配達証明郵便とするのが実務の通例となっております。このことによって、内容証明郵便の証明効果を高め、証拠としてより価値あらしめようということであります。契約の解除通知や売買予約完結の通知など、いわゆる形式的な効果を発生させる場合は、いつ届いたかが重要になります。したがってこの場合は、配達証明を得て、証拠として残しておくことが、特に必要であります。
・一方、内容証明郵便には、上記に述べた証明という本来的な効果のほかに、これを受け取った者に対して心理的な圧力が加わるという副次的な効果もあります。そして、この副次的な効果を巧みに利用した内容証明郵便も多いのであります。
・なお、平成４年７月１日から、従来からの内容証明郵便に加えて、新たに点字内容証明郵便の取扱いが開始されました。これは盲人用点字のみを掲げた文章について内容証明を行う特殊なものであります。
・また、平成１３年２月１日から、電子内容証明サービスが開始されました。これは内容証明郵便を電子化し、インターネットを通じて行うもので、郵便局の電子内容証明システムが１日２４時間これを受け付けるというものであります。

本日はここまでとします。次回、内容証明郵便の利用に続きます。
またのご訪問お待ちしております。